「これから素材株の時代が始まろうとしている」

 

今世界の株式市場でセクターローテーションが起きていて、とりわけこれまで人気化していたハイテク株が売られる一方で、素材株が買われています。

素材株購入増加グラフ

このグラフは9月2日を基点として、9月18日までのセクター別パフォーマンスを比較したものになるんですが、素材株が0.8%安と比較的堅調だった一方で、ハイテク株は12.0%安と急落していることが分かります。

 

なぜ今素材株が買われているのかというと大きく分けて3つ理由があります。

 

1.中国経済がコロナ危機から脱却して回復基調にあること

2.世界先進各国の政府と中央銀行によるコロナ対策でマネーサプライが膨張していること

3.景気循環がコモディティの時代の到来を示唆していること

 

以上3つの理由で素材株の時代が今まさに始まろうとしているんです。

 

最近投資を始めたばかりで、ハイテク株投資しか知らない個人投資家からすれば、素材株ってなんかダサいなぁって思うかもしれませんが、素材株への投資というのは景気循環の波に乗る投資で大きな値上がり益が期待できますから、非常に面白みのある投資対象なんです。

 

そして、この素材株投資の時代は未だ始まったばかりで、これから素材株に投資するということはまるで金融危機後のハイテク株に投資するようなものなので、非常にエキサイティングできると思います。

 

そこで今回の記事では素材株が買われている3つの理由を詳しく解説するとともに、代表

的な素材株を3つ上げていこうと思います。

 

是非最後までご覧くださいそれではよろしくお願いします。

 そもそも素材株というのは、製品を作るために必要な素材を製造している会社のことです。

例えば化学品や産業ガス、建設資材、包装紙、木材、金属、ガラス、鉄鋼、農薬、肥料など幅広いコモディティー関連を製造しています。

そのため素材株というのは、コモディティ価格が上昇している局面ほど業績が向上である

一方、コモディティ価格が下落している局面ほど、業績は不調であるという傾向があります。

 

そうしてコモディティ価格は大きく乱高下することから、素材株の株価も乱高下する傾向にあるのでバイアンドホールドといった買い持ち戦略は禁物です。

あくまでコモディティ価格の強気相場が続くまでの投資になります。

さて、今まさに素材株投資の時代が始まろうとしているわけですが、その理由の1つに中国経済がコロナ危機から脱却しつつある、ということが挙げられます。

 

例えば世界最大の消費国である中国では、7月の鉄鉱石の輸入量が前年同月比で24%も増加して、単月の過去最高を更新したんです。

 

鉄鉱石というのは鉄鋼を生産する際の主原料になる素材のことで、政府主導のインフラ

投資や自動車生産の拡大を受けて、鋼材の需要が増えていることが背景にあります。

 

中国政府はコロナ危機によって打撃を受けた経済を立て直そうと、新型インフラ建設を推進していて、スマート道路やスマート鉄道など交通インフラのデジタル化・スマート化高度化を進めているので、鉄鉱石の需要が急増しているんです。

 

ちなみに価格は1トン125ドルと2014年1月以来6年8ヶ月ぶりの高値で取引されているほか、2016年の43ドルからおよそ3倍も値上がりしています。

 

次に世界先進各国の政府と中央銀行がマネーサプライを膨張させていることもコモディティ価格の追い風になっています。

マネーサプライとは通貨供給量のことで、コロナ禍による経済再生を目指すために世界先進各国の中央銀行や政府が民間経済に大量の資金を供給していて、例えば、日米欧のマネーサプライは5月末時点で4620億ドルと前年同月比で550兆円も増えているんです。

 

その一方でコモディティは紙幣のように簡単に供給量を増やすことはできませんから

法定通貨の価値に対してコモディティ価格は値上がりしやすいんです。

 

とりわけ景気拡大の追い風を受けやすい鉄鉱石の他、銅も値上がりしやすいです。

銅は投資の世界で「ドクターカッパー」とも呼ばれていて、世界経済の先行指標として知られています。

  なぜ銅が経済の先行指標になるのかというと、銅は電気伝導性が高いことから自動車や

パソコン、携帯電話、住宅産業用機械などあらゆる生産に利用されているため、銅の需要が増加して価格が値上がりしているということは、将来の景気見通しが明るいことを示唆していると言えるんです。

大きな転換期を表すグラフ

 

現在銅先物価格は1ポンド3ドル12セントと3月の1ドル97セントから58%も値上がりしているほか、50日移動平均線がサポートラインとなって強気トレンド入りしていることが分かります。

 

また銅先物価格の週足チャートを眺めるとこれまでレジスタンス何度も押さえつけられてきましたが、7月に上にブレイクアウトしたことから、銅の強気相場が始まろうとしていることが予想されます。

大きな転換期を表すグラフ2  

このように巨額の投資マネーが市場に流入していることで、景気拡大の恩恵を受けるとみ

られている鉄鉱石や銅などのコモディティ価格が値上がりしているので、素材株が大きく上昇することが予想されるんです。